猪俣組
雑記 最新の雑記 過去ログ
「雑記」では、猪俣太一の日々の出来事、また日頃、思ったことや感じたこと、考えたことなどを書き綴っています。思うことを書きつらねるだけの内容もあるので、「日記」ではなく、「雑記」としました。不定期更新となっています。
内容の一部には、脚色された部分があります。

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誰をも貶めたり、差別する意図は含んでおりません。間違っている箇所があれば、それは管理者の責任です。
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 しあわせなこと
 引越し日が着実に近づく中、普段、触れない押入れの中の荷物を片付けようと手を伸ばす。必要なものと不必要なものを取捨選択していると、以前に使用していたケータイが出てきた。およそ、19歳〜24歳の間――ちょうどこのマンションに住みだした前後に使い始めたものだ。充電器も一緒に付いていたので、試しに充電して電源ボタンを押したら、息を吹き返した。だが、メールデータは破損しているようで閲覧できない。画像フォルダの方は確認できた。
 かつての画像が次々と出てくる。
 通っていた大学内のキャンパス。いまはいない飼い犬。クラスメイト。居酒屋で酔って撮ったぶれた画像。梅田の夜景。梅田の夜の公園。当時付き合っていたひととそこで語らっている風景。引っ越す前の実家の自室。愛用していたワープロ。6年前の父と母。マンションの部屋からの雪景色。名前と共に「おたんじょうびおめでとう」と書かれたチョコレートケーキ。
 あまりの懐かしさと、あぁ自分は幸せだったのだと思うと、不覚にも涙があふれて止まらなかった。この部屋で着実に時と記憶を刻んだことを再認識する。いまの自分を創り上げてきた昔の思い出に涙できることは、きっととても幸せなことだと思う。

 別の日に片づけを再開したら、今度は中学時代の連絡帳と教科書が出てきた。そこに書かれたメモや落書きを見て、また涙する。そのことを友人に伝えると、「お酒が入っていないのに涙もろいって、もう年よ(笑)」と言われた。
 確かにそうかもしれない。
 過ぎたことを水に流す、と言うけれど、おいらは流したくない思い出ばかりで幸せ者である。

2008.12.8(mon)



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